北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05

昨晩からヘルシンキで泊まっているのは、キッチン付きのアパートメントホテルです。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_09504571.jpg

北欧は物価が高く(何を買うにも日本の2倍くらいの値段という印象です)毎回外食すると出費がかさむこと、朝から晩まで建築見学して廻ると遅くなり、疲れるので、そこからさらに気を張って外食するより、部屋で自炊して食べたほうがリラックスできるという考えです
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_09570009.jpg

自炊といっても、旅先ですので簡単に。日本から持参した米とライスクッカー(小鍋)でごはんを炊き、インスタント味噌汁orスープをつくる。あとは現地のスーパーで買った生野菜をスライスして魚の缶詰と合わせて。あとはフルーツ。あまり自慢できたものではありませんが、そんな感じです。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_09595273.jpg


さて、この日はちょうど夏至祭の日のためクローズしている建物も多く、見学先は限られました。まずはヘルシンキ大聖堂(カルル・エンゲル設計、1852年完成)を見学。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10052927.jpg
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10062775.jpg


次はテンペリアウキオ教会(ティモ&トゥオモ・スオマライネン兄弟設計、1969年完成)を見学。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10112326.jpg

天井高の抑えられたエントランスを進むと、岩盤をくり抜いて屋根をかけた大空間に出ます。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10132507.jpg

周囲から降りそそぐ光により照らし出された岩壁が、圧倒的な存在感を放っており、それらに囲われた落ち着き感があります。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10420071.jpg

対してガラス屋根の構造は非常に繊細で、細かく砕かれた光を室内に導き入れています。この組み合わせが絶妙で、美しい。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10360670.jpg


ちょうどピアノの演奏が行われていました。先日ストックホルムの森の葬祭場にある礼拝堂でもパイプオルガンの演奏を偶然聞くことができまいしたが、空間を見学する際に音楽が共にあると、その印象もぐっと深みが増します。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10373459.jpg


岩に囲われた空間には、神聖な雰囲気が漂います。以前訪れた沖縄で、「御嶽(うたき)」と呼ばれる聖なる場所がありましたが、これも岩に囲われた場所でした。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10383733.jpg


一部に2階席もあります。2階席のヴォリュームは周囲の岩壁から切り離されたシャープな形態。この対比が鮮やかです。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10404202.jpg
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10443433.jpg


この教会はデザインのコンセプトが非常に明快かつ効果的で、見学していて納得することしきりでした。この建物はきっと時代を超えて、仮に用途が変わることがあったとしても、末長く人々に愛され使われ続けるであろうと感じました。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10460953.jpg


さて本日のメインの見学を終えたあとは、水着を持って、フィンランド式サウナも体験できるというウルヨンカツの公共プールへ。しかし残念ながら夏期休業中でした。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10470039.jpg



その後はエスプラナーディ公園へ。さすがヘルシンキの目抜き通りだけあって、美しい歴史的建造物が建ち並び、都市の風格を感じます。これこそが都市の財産であるという印象を受けました。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10482316.jpg
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10500573.jpg

夏の太陽を享受する人々。ヘルシンキは曇りや雨が多く、夏でも陽射しが出ている時間は半分もないのではという感じがします。それだけに、人々が太陽を恋い焦がれる気持ちもわかる気がします。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10511482.jpg
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_11204970.jpg

通りでチェロを奏でる光景も。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10525716.jpg

エスプラナーディ公園を抜けるとマーケット広場、そして港です。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10534608.jpg
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10542110.jpg


広場の先にはウスペンスキー寺院と、その手前にはアアルト設計のオフィスビルが見えます。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_10551994.jpg


これで本日の見学は終了。アパートメントホテルに戻り、部屋でシベリウスの交響曲を流しながら、たまった洗濯を行いました。因みにシベリウスはこのフィンランドを代表する作曲家です。ドラマチックな展開でわかりやすい交響曲第1番、第2番は日本でもよく聴いていましたが、フィンランドに来て森の風景を見たり、冷涼な気候の中で過ごしたりしていると、今まで地味に思えてあまり聴いていなかった第3番や第6番という曲が、妙にしっくりと体に入ってきて、いいものだと感じるようになりました。
北欧の暮らしと住まいを訪ねて-05_c0310571_04090713.jpg

明日はヘルシンキ近郊の建築を巡ります。



新井崇文
新井アトリエ一級建築士事務所





by takatakataka03 | 2015-06-26 10:01 | 北欧視察 2015


「光」「風」「緑」といった自然の恵みを活かした住まいを設計しております。ご連絡はこちらまで→info@arai-atelier.com


by takatakataka03

プロフィールを見る
更新通知を受け取る

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

全体
その他
メディア取材・掲載
新井アトリエの紹介
荏田町の家(自宅兼事務所)
荏田町の家の四季
朝霞の家
ネストハウス
弦巻の家改修
経堂アパートメント
日々の暮らし
町の縁側
建築・街並み・史跡
自然
北欧視察 2015
岡山・兵庫 建築視察 2016
桜台の家改修
和泉の家

以前の記事

2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2020年 01月
2018年 11月
2018年 08月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2017年 11月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 05月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月

メモ帳

その他のジャンル